2022,4,29 鎖骨骨折、必ず知っておきたいポイントとは?

激しくズレた鎖骨骨折。。。


本日も骨折 .com には、鎖骨骨折の方お母さまからご連絡がありました。


なんとスケボーで転倒してしまい、鎖骨を折ってしまったそうです。


転倒する時に肩から落ちたりすると、簡単に折れたりします。


鎖骨骨折で気をつけなくてはならないこととは?


はい、ズレる。

ということです。

ズレやすい骨折なんです。


激しく浮き上がってズレてますよね。


↑この写真が整復後の写真です。

最初に比べれば、かなり真っ直ぐになってます。

骨と骨が噛み合ってますので、素晴らしい整復だと思います。


余談ですが、

この整復って

めっちゃ痛いんです。


結構ズレちゃってますよね。

1ヶ月でここまでズレちゃうんです。


ちなみにこの方、アメリカ人の軍人さんで世界各国に出張にいかなければ行けない都合上、私が見れたのはおよそ3週間でした。


その間は、しっかり指導、管理してきたつもりだったのですが、

1ヶ月後に少しズレてしまい、責任を感じております。


なぜズレやすいのか?





まず鎖骨の周辺を見ていきましょう。

これは、左側の鎖骨を見ています。

鎖骨は腕の方に走っていて、

肩の骨と関節しています。(厳密には肩甲骨なんです。)


その為、肩の動きに


大きく影響されます。


理想は、鎖骨骨折をしたら、

胸を張るようにして固定したい、というのが実情です。


クラビカルバンドといいます。

英語で鎖骨のことを

Clavicle クラビカル

そのバンドでクラビカルバンド


これをつけることで、


腕、肩ががっちり後ろに持っていかれます。

この位置に置いておくことで、

鎖骨に負担が少なく、最もズレにくい位置でもあります。



しかし、

これをつけず、

おまけに


携帯やゲームなどすると、




  腕が前に入り、その重さで鎖骨にも大きな影響が加わり、

どんどんズレてきてしまいます。

鎖骨自体にも内側、内旋のトルクがかかってしまいます。

もともと不安定な骨折後の状態に、

そのようなトルクがかかってしまうと、どちらかがバッコーンと上に上がったりしてズレてしまうのです。


せっかくの超音波治療も台無しになってしまいます。


超音波で骨を回復させようとする

悪い姿勢で鎖骨に負担がかかり、ズレていく


これでは治るものも治らなくなってしまいます。



いかがでしたか?

鎖骨骨折では、

背中を丸くならないように意識しなければならないというお話でした。

ぜひとも、普段から姿勢には注意してくださいね。